予定外再入院率

5-1.退院後30日以内の予定外再入院率

算式:(30日以内の予定外再入院患者数 /生存退院患者数)x100
考察:退院時の治療が不十分ではないか、また、回復が不完全な状態で早期退院を強いていないかといった指標となります。ただし、同一疾患での再入院に限定していないため、回復の不完全さ・療養指導の不足・地域連携の不足など直接の医療の質に関わる要素以外にも、地域性(入院患者の年齢・疾患)、社会的背景等の様々な要因によって影響されるため、直ちに全国平均と比較は難しいと考えられます。ただし、徳島大学病院では、地域性(他地域より高齢化が進んでいる)にも関わらず、全国平均値より低い値であり、また年々その比率は低下しており、好ましい傾向とみなすことが出来ます。

インシデント・アクシデント発生率

(実データ:単位は%)

2020年度: 3.4
2021年度: 3.1
2022年度: 2.8
全国平均(参考値*):3.43
(一般社団法人 日本病院会 2020年度QIプロジェクトのデータより)

5-2.退院後3日以内の予定外再入院率

算式:(3日以内の予定外再入院患者数 / 生存退院患者数) x100
考察:退院時の治療が不十分ではないか、また、回復が不完全な状態で早期退院を強いていないかといった指標となります。この数値が低いほど、患者が十分な治療を受けて退院していること、また、十分な退院指導を受けていることを示します。5-1のように、徳島大学病院では全国平均より低い値を維持している状況であり、また年々低下傾向にあり、好ましい状況と考えられます。

退院後3日以内の予定外再入院率

(実データ:単位は%)

2020年度: 0.64
2021年度: 0.47
2022年度: 0.40

全国平均(参考値*):0.97
(一般社団法人 日本病院会 2020年度 QIプロジェクトのデータより、ただし、退院後7日以内の予定外再入院データ)