MRSA感染

15-1.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)分離率

算式:MRSA検出患者数(入院)/ 検体提出患者数 x100 (%)
定義:・厚生労働省・院内感染対策サーベイランスと同一算出様式
・持ち込みか院内発症かを問わない
考察:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は重症の皮膚・軟部組織感染症、血流感染、肺炎、腸炎などを生じ、患者さんの死亡率・入院期間延長に悪影響を及ぼすばかりか、医療費も圧迫するとされています。また、不適切な抗菌薬使用、汚染された手指・器具を介して感染伝播することから、院内の感染制御を示す指標として重要です。当院ではほぼ全国平均値か低い値で推移しており、今後も更に効果的な感染制御を目指して参ります。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)分離率

(実データ:単位は%)

2020年度: 4.52
2021年度: 4.09
2022年度: 5.93

*参考値(全国平均):厚生労働省・院内感染対策サーベイランス
6.08~5.93

15-2.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)率

算式:MRSA検出患者数/ 黄色ブドウ球菌検出患者数 x100 (%)
定義:・同一患者で複数回検出した場合はまとめてカウント
・持ち込みか院内発症かを問わない
考察:MRSAの院内感染は、不適切な抗菌薬使用、手指衛生および器具消毒の不徹底等から発生しうるため、MRSA率は院内の感染制御の状況を示す指標となると考えられます。当院では、危険水準よりはるかに低い水準で推移しており、十分な感染制御が得られていると言えます。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)率

(実データ:単位は%)

2020年度: 25.3
2021年度: 22.4
2022年度: 23.0

危険水準* : 40.0
(第23回国公立大学附属病院感染対策協議会 サーベイランス資料)