周産母子センターとは

周産母子センターは1998年に開設され、徳島県のハイリスク妊婦および新生児管理の拠点病院として診療を行っています。施設内容は、母体胎児集中治療室(MFICU) 6床、新生児集中治療室(NICU) 9床、新生児回復期治療室(GCU) 12床で運営しています。産婦人科、小児科(新生児科)、小児外科、心臓血管外科、眼科など院内の専門医と緊密に連携し、最先端の医療の提供を目指しています。

MFICUでは切迫早産、妊娠高血圧症候群、胎児異常などハイリスク妊婦の管理を24時間体制で行っています。当センターの分娩件数は年間約600件ほどで、正常の妊娠出産管理はもちろん、重症の救急症例にも対応しています。出生前診断は「胎児心エコー専門施設」として日本胎児心臓病学会の認定を受けており、胎児超音波精密スクリーニングなど、他病院からの精密検査の依頼も幅広く受け入れています。また厚生労働省の「妊娠と薬情報センター拠点病院」にも指定されています。

NICU・GCUへの入院数は年間200~250例ほどで、入院患者のおよそ7割は他病院からの母体搬送で生まれた赤ちゃんです。NICUでは早産で生まれた低体重の赤ちゃん、消化管や心臓に異常をもって生まれた赤ちゃんなど、重症新生児の集中治療を行っています。GCUは急性期を離脱した赤ちゃんが退院するまでのケア、地域保健師や訪問看護センターとの連携など、きめ細やかな御家族への支援を提供しています。

診療の他には、週1回、産科医師、小児科医師、助産師、看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床薬剤師が参加してカンファレンスを行い、妊婦に関する情報交換や新生児の出生後の経過について検討を行っています。また県内の医学生、看護学生、卒後臨床研修医への教育活動も活発に行っているほか、定期的に新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催し、地域周産期医療のレベルアップを図っています。

地域の皆さんに「徳島大学でお産してよかった」と思っていただけるように、スタッフ一同、日々努力を続けています。

周産母子センタースタッフ 周産母子センタースタッフ

周産母子センター