診療紹介

検査部では、採取した血液や尿などを調べる「検体検査」と、患者さんに電極などを装着して直接調べる「生理機能検査」を行っています。
【診療体制】
臨床検査技師および検査管理医が、以下の部門に分かれて業務を実施しています。
①中央採血室、②検体検査部門(臨床化学検査室・免疫血清検査室・緊急時間外検査室)③形態検査部門(血液検査室・一般検査室)④細菌検査室、⑤生理機能検査室、⑥超音波センター  また、夜間休日の緊急検査に対応するために24時間体制をとっています。
【特徴・特色】
検体検査部門では、最新の分析装置やデータ管理システムを導入し、正確な検査結果を迅速に提供しています。外来患者さんでは、腫瘍マーカー、ホルモン、リウマチ検査なども診療前検査として迅速な結果報告が可能となっています。電子カルテも進歩し、末梢血液像・尿沈渣の異常細胞や心電図・脳波などの結果も電子カルテ上で結果を見ることが可能となりました。遺伝子検査は、「リアルタイムPCR」を導入し、結核菌検出や肝炎ウィルス検査を高感度、かつ迅速に行っています。2007年には、臨床検査に特化した国際規格ISO15189認定を取得しました。これは、本院の検査結果は、国際的に信頼性が認められているということです。
生理機能部門では心電図検査等に加えて、致死性不整脈による突然死の危険性を評価する「心室遅延電位検査」、「体表心電図」、動脈硬化関連の検査である「血管内皮機能(FMD)検査」、さらに睡眠時無呼吸症候群診断のための、「終夜睡眠ポリグラフ検査」も行っています。
細菌検査室では質量分析装置が導入され、細菌の蛋白を解析することにより短時間で細菌を同定することが可能となりました。また、感染管理支援システムが構築されており、薬剤耐性菌の院内情報共有や、菌の蔓延が疑われた場合に直ちに報告することが可能となっています。

主要疾患

中央採血室

令和元年より、新システムを導入しました。患者さんごとの情報(採血部位等)を蓄積することにより、よりきめ細やかな対応が可能となりました。待合スペースも広くなりました。

検査結果(画像報告)

全ての検査結果画像は、電子カルテ内に保存しており、完全ペーパーレス化しています。

細菌検査

感染症は、病原性のある微生物が体の外から侵入して起こる場合と抗がん剤や生物学的製剤などの投与により免疫力が低下して、それほど病原性がない身の回りにいる微生物によって起こる場合があります。当院のように高度先進医療を提供している施設では、後者のような患者さんが多くいらっしゃいます。細菌検査室では、様々な感染症の原因となる細菌について調べています。検査材料(血液、膿、喀痰、尿、便など)に存在する細菌を目に見える形に育て、細菌特有の形や代謝について調べることで菌名を決定し、その菌にはどのような薬(抗菌薬)が有効であるかを調べて、治療に役立つ情報を報告しています。これらの検査は、細菌の発育性を観察するので結果報告に3-4日かかりますが、現在は、ノーベル賞の田中耕一さんの業績により開発された質量分析技術を用いた最新機器を導入し、細菌のタンパク質を解析することで、菌が分離できれば多くの場合10分程度で菌名の決定ができるようになりました。
そのほか、本院では感染管理のための感染管理支援システムが構築されています。細菌検査室からの検査結果の報告により薬剤耐性菌(抗菌薬がほとんど効かない細菌)などの情報が病院全体で共有できるようになっており、院内感染対策を推進している感染制御部の医師や看護師が、このシステムを活用して毎日病院全体の状況を把握しています。また当検査室は、薬剤耐性菌の初回検出時や診療科や病棟に同一菌の蔓延が疑われた場合など感染管理上重要となる情報を即座に感染制御部に報告したり、感染管理対象菌の動向を示すレポートを定期的に作成するなど、感染制御チームの一員としての役割を担っています。

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