診療紹介

 当科では院内各診療科から依頼を受けて、むし歯や歯周病といった口腔内疾患から顎顔面頚部領域に広がる腫瘍・外傷・炎症など、幅広い疾患の診断を行っています。
 また、一般の歯科医院でなされる矯正治療やインプラント治療のための検査や診断を行い、地域の診療機関とともに上質な歯科医療を提供できるように努めています。

診療時間

主要疾患

口腔・顎・顔面領域疾患の画像診断と放射線防護

歯科用CT(コーンビームCT)検査 (院外からの紹介の場合)
 この検査は歯や骨といった硬組織の任意の断面を描出できるもので、顔や口といった頭頸部のみ検査が可能な機種です。歯の治療における、歯の根の形や神経の穴の様子が立体的に3方向から観察でき、骨の中の神経・血管と歯の位置関係や顎関節の状態の把握も容易に行えます。通常の全身用CTと比べて、少ない被曝線量でより微細に様々な方向から観察できることが特徴です。ただし、軟組織の検査には不向きです。
 一回の撮影で写せるのは直径6cm、高さ6cmの円柱状の範囲であるため、顎全体を写す場合や左右の顎関節を写す場合は何回かに分けて撮影します。一回の撮影時間は20秒弱で、椅子に座ったまま顔の回りを装置が一周します。
 顎や歯を上下・前後・左右の3方向から見た断面をパソコン上で自由に動かしながら観察できるように、得られた画像データは参照用の専用ソフトウェア(windows2000、XP、VISTA、7、8、10、11対応)とともにCD-Rでお渡しします。なお、フィルムではお渡しできません。
※画像データは装置メーカーの独自フォーマットで、DICOMデータではありません。

検査費用
 当科では自費検査として受け付けています。
 一回の撮影は6600円、二回以上に分けて撮影する場合(一回の撮影では検査部位全体を撮影しきれない場合複数回に分けて撮影します)は、二回目から一回毎に2750円が加算されます。
 その他、自費初診料等(3850円)が別途必要です。

検査予約
 不要です。
 画像データをお持ち帰りの場合は、画像処理のため撮影後に30分以上待っていただく必要があります。

** ご不明な点は 088-633-7375 (歯科放射線科外来) までお尋ねください。



<その他>

A)口内法エックス線撮影装置による歯と歯周組織の画像診断(むし歯や歯周病を診断します)
 *口内法エックス線撮影以外はCR(Computed Radiography)によりフィルムを使わず撮影します。


写真1:診断用画像参照端末

B)パノラマエックス線撮影装置・断層撮影装置による顎関節を含む顎骨の画像診断


写真2:パノラマ撮影装置

C)頭部精密撮影による頭部・顎・顔面の画像診断

D)エックス線CT、超音波による口腔・顎・顔面領域の画像診断

E)インプラント術前診断(検査結果をフィルムやCT画像データ、SimPlant用画像データなどで提供します)

F)MRI,核医学による口腔・顎・顔面領域の画像診断
 (近年話題の顎関節症などを診断します。歯科放射線医が出向いて、医科施設で検査します)

スタッフ紹介