診療紹介

 パーキンソン病とジストニアは運動異常症(不随意運動)を生じる2大神経疾患で近年患者数が増加しています。当センターでは、パーキンソン病・ジストニアに加えて脳血管後遺症(痙縮)、振戦、舞踏運動、ミオクローヌスなど全ての運動異常症の診断・治療を行っています。


◆診療体制◆

外来:毎週月曜日(14:00~17:00)に脳外科外来で専門スタッフが診察対応しています。遠隔地から受診の患者さんでは事前連絡があれば診察日に合わせて受診当日に検査・治療などをまとめて行うことが可能です。

入院:入院での検査・薬物治療あるいは脳外科手術治療が必要な場合は随時入院して頂きます。病棟診療は脳外科・神経内科を中心とした脳神経疾患関連診療科と連携し治療方針を決定しています。


◆治療方針◆

 脳神経疾患による運動異常症(不随意運動)を改善し患者さんのADL(QOL)を向上するための包括的医療を行います。


◆得意分野◆

 パーキンソン病やジストニアなどの運動異常症には薬物治療が第一選択肢ですが、内科的治療では満足いく治療効果が得られない場合は手術治療の対象になります。運動異常症に対する機能的外科治療のなかで、過去20年の臨床研究から有用性が確認され世界中で普及しているのが脳深部刺激療法(DBS)です。DBSとは、直径1mm程度の柔らかい電極を脳深部に定位的に留置し、これを前胸部皮下に埋設したパルス発生装置と結線し持続的な電気刺激を行い脳神経回路の機能修正をする治療法です。徳島大学病院はDBS治療の経験が豊富で、日本定位機能神経外科学会が定める「機能的定位脳手術認定施設」に登録されています。


◆対象疾患◆

 パーキンソン病・ジストニアだけではなく、全ての脳神経疾患によって生じる全ての運動異常症(不随意運動)が治療対象です。

スタッフ紹介