診療科等のご案内

診療支援部

歯科医療技術部門

       2.技工室の紹介


歯科技工士
歯科技工士技工室の紹介
 中央診療施設の一部門である歯科技工士が業務する「技工士技工室」を紹介させていただきます。
歯科技工士は、技師・顎義歯・冠橋義歯・インプラント・エピテーゼ・床矯正装置・小児歯科用
装置・スプリント・外科用シーネなど多岐にわたる技工物全般の製作を行う業務です。
一般的に、患者さんとは直接的に対面することが少なく、歯科医師を支援する立場にあります。
本院の技工士技工室の特徴は、特殊なインプラント技術を始め、金属アレルギー症例への
特別な技術対応・閉塞型睡眠時無呼吸症候群症例に対する独特のアプネア装置・顎顔面補綴・
外科的な顎偏位防止装置などの専門的な技術サポートを行っています。
 略式ではございますが、以下に特色ある技術の一端を写真と共にご紹介申し上げ、患者さまの
歯科治療および歯科技工物(補綴物(ホテツブツ))のご理解の一助となれば幸いです。

スタッフの紹介
 現在のスタッフ構成は、歯科技工士7名(男)となっていおり、各々が得意のジャンルを
持った技術者集団です。

 
役職 氏名 専門分野
室長
副室長
副室長
永尾 寛 (病院教授)
大倉 一夫(講師)
清水  裕次(歯科技工士)
口腔顎顔面補綴学、そしゃく科
歯科補綴、顎関節症、インプラント
 
部長
部門長



















 
清水 裕次(主任歯科技工士)



藤本 直樹(歯科技工士)



山田 幸夫(歯科技工士)



富永 賢(歯科技工士)



鴨居 浩平(歯科技工士)


津村 希望(歯科技工士)

石田 修(歯科技工士)
技工全般・即時荷重インプラント
日本歯科技工学会専門歯科技工士
日本歯科審美学会認定士(インプラント分野)

歯冠修復・金属床義歯
JSOI インプラント専門歯科技工士
日本歯科技工学会専門歯科技工士

歯冠修復・有床義歯
JSOIインプラント専門歯科技工士
日本歯科技工学会専門歯科技工士

歯冠修復・有床義歯
JSOIインプラント専門歯科技工士
日本歯科技工学会専門歯科技工士

歯冠修復・有床義歯
日本歯科技工学会専門歯科技工士

歯冠修復・有床義歯

歯冠修復・総義歯・顎義歯


技工室の紹介

 
          図1                       図2

図1:歯科診療棟にある「技工士技工室」の現状、スタッフ6名用のコンパクトな作業室です。
図2:歯科技工士のメンバーです。

技工物の紹介(リンクさせる必要)
①全部鋳造冠(金属のかぶせもの)     ②ジャケット冠・ベニヤ冠・インレー
③ブリッジ(架橋義歯)(橋を架ける状態) ④ジルコニア応用ブリッジ(新素材)
⑤総義歯(総入れ歯)  ⑥部分床義歯(部分入れ歯)
⑦アプネア装置(閉塞型睡眠時無呼吸症候群) ⑧顎義歯(顎の一部分を修復+入れ歯)
⑨エピテーゼ(眼球部の修復例)  ⑩インプラント(人工歯根)の構造解説
⑪前歯部インプラントの症例  ⑫全顎的な即時インプラントシステム

①全部鋳造冠(金属のかぶせもの)
 歯の根の部分が健在で、歯冠部(口腔内で見える上の部分)が虫歯などで傷んだ場合に
歯冠部を削って金属をかぶせるものを全部鋳造冠(ぜんぶちゅうぞうかん)と呼びます。


     図3          図4         図5          図6

図3:場所は右下の大臼歯ですが、歯科医師により歯冠部を形成した(歯を削った)状態です。
図4:印象採得(口腔内での型どり)を行って、その中に石膏を流し込み、石膏模型に代えた状態です。

(ここからが歯科技工士の業務となります)
図5:技工技術によっても形状に金属冠が出来上がりました。
図6:歯科医師によって調整され口腔内に歯科用セメントで合着された状態です。
  (全部鋳造冠には金属の種類によって保険と自費の選択肢がありますので担当の歯科医師に
   相談してください。)

②ジャケット冠(J)・ベニヤ冠(V)・インレー(I)
 
          図7                       図8

図7:見た目には自然なプラスティックやセラミックで製作したもので・Jはジャケット冠(かぶせもの)
・Vはベニヤ冠(表の面のみ薄い板状で覆うもの)・Iはインレー(詰めもの)を示します。

図8:完成後模型に合わせた、ジャケット冠(J)・ベニヤ冠(V)・インレー(I)を示します。
 (材質等により保険と自費の選択肢があります。詳細は担当歯科医師にご相談してください。)
これらの技工物は「金属アレルギー」の患者さんには最適の技工物となります。

③ブリッジ(架橋義歯)(橋を架けるのと同じ状態です。)

     図9          図10         図11          図12

図9:第一小臼歯(糸切り歯の奥)が何らかの原因で喪失、あるいは歯が抜かれた(抜歯)された
状態にある場合、オプションとしては1:義歯(入れ歯)を入れる 2:ブリッジ(橋渡しを架ける)
を入れる 3:インプラント(人工歯根を植える)などの方法があります。

図10:ここでは両側の残った歯を削って、かぶせものにてブリッジを入れる方法の紹介です。
図11:全部鋳造冠と前装冠(表の面を象牙色のプラスティックで覆ったもの)でブリッジを製作した
状態です。(保険の適応があります)
図12:内側に金属の芯を作製し、その周りにセラミックを焼き付けた自然感があるブリッジです。(自費)

④ジルコニア応用ブリッジ(新素材)

 
           図13                      図14
図13:新素材である白い部分は、酸化ジルコニウムと呼ばれる非常に硬い物質です。まず、芯として
骨組みとなるフレーム部分の製作を行いますが、アレルゲンとなる金属元素を含まないので、金属
アレルギーの患者さん(特殊な症例を除いて)には最適な素材です。

図14:ジルコニアフレーム周囲にセラミックを焼き付けて審美的な歯冠を回復するブリッジ
(橋を架ける)として利用します。(自費)


⑤総義歯(総入れ歯)
 
          図15                       図16
図15:上下共に歯が1歯も残っていない患者さんの口腔内です。(修復は総義歯・インプラント等の
選択肢)

図16:上下顎の総義歯(上下の総入れ歯)の例を示します。(保険・自費の選択肢があります)



⑥部分床義歯(部分入れ歯)
  
      図17            図18             図19(担当者:富永)

図17:部分的に歯が欠損している症例です。(修復は部分床義歯(部分入れ歯)とインプラント
(人工歯根埋入)などの選択肢があります。保険・自費の選択肢もあります。)

図18:レジン床義歯(レジン製の部分入れ歯)の例を示します。(保険適応例です)
図19:金属床義歯(金属製の部分入れ歯)を示します。金属応用により薄くて装着感がよく
丈夫な義歯となります。(自費の対象です)

⑦アプネア装置(閉塞型睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置・上下顎分離型)
 
          図20                      図21(担当者:清水)
図20:閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対する歯科的予防装置の一種です。
図21:色々な種類の装置がありますが、この装置の特徴は、装着時も口の開閉が自由で装着感が
良好です。(保険対象の場合もあります。歯科医師にご相談ください)

⑧顎義歯(顎の一部分を修復+入れ歯)
 
図22 図23(担当者:山田)

図22:顎義歯(癌などの室病で顎の一部分を切除した患者さんの特殊な入れ歯)
上顎の奥に疾患があり切除された方(○囲い赤の部分)の口腔内です。
図23:この顎義歯(入れ歯)は、後ろ側の奥の固まりがある部分にて(○囲い赤の部分)、
手術で出来た孔を封鎖して、患者さんの発音や嚥下のお手伝いをします。

⑨エピテーゼ(眼球部の修復例)
 
図24:疾病により眼球を切除された方の
エピテーゼと呼ばれる技工物です。
眼鏡と共に用いて社会復帰に寄与します。

⑩インプラント(人工歯根)の構造解説
 
       図25(外側から見たところ)            図26(内側から見た切除面状態)

図25・図26:インプラント(人工歯根)の構造解説用の模型です。左下大臼歯部2歯欠損の模型で
外側からと内側からの模型を示します。天然歯の根相当部となる金色(F)の部分が人口歯根部で
外科手術によって下顎の骨の中に埋入されます。その上にアバットメント(A)と呼ばれ、
歯の中央の柱に相当するものがねじ止めされます。その上に金属やセラミックの上部構造体である
冠(C)と呼ばれるかぶせものを製作し、ネジや歯科用セメントで固定されます。
このクラウン(被せもの)の上部構造体(C)は、技工室にて模型上で作製されます。

⑪前歯部インプラントの症例
   
       図27             図28            図29(担当者:藤本)

図27 図28 図29:この症例は上顎の両側切歯部分にインプラントを埋入された症例です。
技工室では自然感のあるセラミックで上部構造体を作製しました。

⑫全顎的なインプラントの症例(即時インプラントシステム)
  
          図30                     図31

 
         図32                     図33

図30:即時インプラントの症例:術前の口腔内の状態です。この患者さんは上が総入れ歯で
下は右側犬歯の根が残っています。通常、上下は別々の日に手術が行われますが、全顎的に
インプラントで修復がなされる症例です。
図31:上顎のインプラント埋入手術後の状態で、手術直後、印象採得(型取り)されます。
図32:仮のインプラント上部構造体を手術後48時間以内に装着されます。装着後は社会復帰が
可能です。装着直後から軟らかい食物を食べることが出来るのでほぼ通常の生活をしながら
手術の治癒待ちを行います。
図33:6カ月後をメドとして完全に治癒が進めば最終の補綴物(ほてつぶつ)、つまり審美的な
セラミックブリッジなどの被せものを作製し装着されます。このように短時間で無歯顎の症例から、
あるいは部分的に歯が残っている症例から、全顎的な修復(仮または最終の)がおこなわれる術式は、
即時インプラントシステムと呼ばれています。(自費対象)

おわりに
 ここで取り上げたのは、技工室で作製している代表的な技工物の一部分です。技工室では、
まず歯科医師から印象(型取り)が届き、口腔内とほぼ同じ状態の石膏模型を作製し、
その模型の上で各種技工物を製作することが任務です。技工士技工室のモットーは、最新の
技術を用いて、高品質で安全・安心な技工物を患者さまに提供することです。歯科技工士は
今後共に技術を切磋琢磨し、より良い技工物の提供に努める所存です。
By iTec

Key Word
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入れ歯 インレー
クラウン ジルコニア アプネア 無呼吸 いびき 睡眠時無呼吸症候群 顎義歯
詰め物 詰めもの
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さし歯 総入れ歯
部分入れ歯 被せもの かぶせ 総歯